重要書類を提出する場合など、WordからPDFに変換する時にパスワードを設定する方法を解説します。この解説ではWord機能でPDFにパスワードを設定するので、一旦設定するとPDF Readerでは解除できません。したがって、パスワード設定PDFファイルからパスワード機能を取り除く方法としては、解除するのではなく、パスワード設定が無いPDFを再発行することになります。
1. WordからPDF変換パスワード設定
2. パスワード(解除?)
使用ソフトバージョン
OSバージョン: Windows 11
Office バージョン:2021
ソフト:Word、Adobe Acrobat Reader
1. WordからPDF変換パスワード設定
Wordで作成した文書をPDF変換する時にパスワードを設定する方法を解説します。
① [ファイル]を左クリック
② 「ファイル」メニューの[エクスポート]を左クリック(注〕PDF変換の場合「名前を付けて保存」→「ファイルの種類:PDF」選択よりも早いので[エクスポート]を使います)
③ 「PDF/XPS ドキュメントの作成」の[PDF/XPSの作成]を左クリック
④ 「保存場所」を選択→パスワード設定のために[オプション]を左クリック
⑤ 「PDFのオプション」の「ドキュメントをパスワードで暗号化する」に☑を入れる→[OK]を左クリック
⑥ 「パスワード」「パスワードの再入力」→[OK]を左クリック
⑦ 「ファイル名」を確認・変更入力→「ファイルの種類:PDF」を確認→[発行]を左クリックでPDF発行パスワード設定完了
⑧ 保護されていることを確認して[キャンセル]を左クリック
⑨ PDFファイル「文書1」の保存を確認
⑩ [文書1.pdf]のアイコンボタンを左ダブルクリック→パスワードを入力→[OK]を左クリック
⑪ 「文書1.pdf(保護)」が開くのを確認
WordからPDF変換パスワード設定は以上です。
下記の別記事で、PDFをWordで開く際の注意事項と常にWordになった場合の戻し方を解説していますので、合わせてご参照願います。
2.パスワード(解除?)
PDF Readerでは一旦設定したパスワードを解除することはできませんので、解除ではなく別途パスワード設定のないPDFファイルを発行することになります。したがってこの作業ができるのは、PDF変換する前のWord元データー保有者か、PDFとパスワードの保有者に限られます。ここではPDFをパスワードで開いてパスワード設定のないPDFファイルを発行する手順を解説します。
① 「文書1.pdf」ファイルを左ダブルクリック→パスワード入力→[OK]を左クリック
② 「文書1.pdf(保護)」が開く→[🖨](プリンター)を左クリック
③ 「プリンター:Microsoft Print to PDF」を確認→[印刷]を左クリック
④ 「保存場所」を選択→「ファイル名」を「文書1-パスワード無し」と入力→「ファイルの種類:PDF」を確認→[保存]を左クリックでPDF発行(パスワード無し)完了
⑤ 「文書1-パスワード無し」が保存
⑥ 「文書1-パスワード無し」を左ダブルクリックするとパスワード入力無しでPDFファイルが開く
パスワード(解除?)は以上です。作業はやはりパスワードの解除ではなく、PDFの再発行になります。