金額を表す数字だけの表記に「置換」機能を使って、3桁区切りカンマ、円、¥記号を一括挿入する方法を解説します。
カンマや記号挿入前(数字のみ1000)・後(¥1,000円)は以下となります。
3桁区切カンマ・円・¥・一括挿入
使用ソフトバージョン
OSバージョン: Windows 11
Office バージョン:2021
ソフト:Word
【文書や「置換」に使われる文字形式に関する補足】
数字:半角
「,」カンマ記号:半角
「\」記号:半角
金額の前の「¥」マーク:全角
文字「円」:全角
括弧:半角
【置換検索入力に関する注意】
3桁区切カンマ・円・¥・一括挿入では「置換」の「ワイルドカードを使用」する
検索はカーソルを文頭におき、「検索方向」は「上へ」設定
検索ボックスに入力する場合、気づかず入力前後にスペースを入れないこと(コピペ時要注意)。検索「0」結果が返って来る場合特にスペースが入っている検索ミスの可能性があります。
① 文書ファイルを開く(金額を表す数字だけが表記されている)→カーソルを文頭におく
② 「ホーム」タグを左クリック→[置換]を左クリック
【千と百の桁の間に「,」を挿入】
③ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「上へ」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を入れる→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→千と百の桁の間に「,」を6個挿入完了
「検索する文字列」([0-9])([0-9][0-9][0-9][!0-9])
「置換後の文字列」\1,\2
【百万と十万の桁の間に「,」を挿入】
④ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「上へ」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を入れる→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→百万と十万の桁の間に「,」を6個挿入完了
「検索する文字列」([0-9])([0-9][0-9][0-9][!0-9])
「置換後の文字列」\1,\2
【十億と億の桁の間に「,」を挿入】
⑤ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「上へ」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を入れる→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→十億と億の桁の間に「,」を2個挿入完了
「検索する文字列」([0-9])([0-9][0-9][0-9][!0-9])
「置換後の文字列」\1,\2
【「円」を挿入】
⑥ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「上へ」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を入れる→[すべて置換]を左クリック→「最後から検索を続けますか?」は必要な置換が全て完了しているので[いいえ]を左クリック→「円」を6個挿入完了
「検索する文字列」([0-9,]{1,})
「置換後の文字列」\1円
【「¥」を挿入】
⑦ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「上へ」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を入れる→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→「¥」を6個挿入完了
「検索する文字列」([!0-9,¥])([0-9])
「置換後の文字列」\1¥\2
【文書全体に「半角/全角スペース」があれば削除】
⑧ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「文書全体」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を外す→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→「半角スペース」は見つからず
「検索する文字列(半角スペースを入力)」
「置換後の文字列(ブランクにして何も入力しない)」
⑨ 「置換」の「検索する文字列」と「置換後の文字列」に下記を入力→[<<オプション]を左クリック→「検索方向」[▼]を左クリックして「文書全体」を選択→「ワイルドカードを使用する」☑を外す→[すべて置換]を左クリック→[OK]を左クリック→「全角スペース」は見つからず
「検索する文字列(全角スペースを入力)」
「置換後の文字列(ブランクにして何も入力しない)」
⑩ 金額数字の前に「¥」、数字3桁ごとに区切カンマ、数字の後に「円」挿入、および文書に無駄なスペースが無いことの確認も完了
3桁区切カンマ・円・¥・一括挿入は以上です。
下記の別記事で、Excelで漢数字とアラビア数字の変換、文字列の中から特定文字種抽出し別々のセルに分別する方法、Wordの表挿入、「置換」を使った文字変換について解説してますので、合わせてご参照願います。